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先輩の話

2013.01.10

先日、日本ユース代表のコーチ、及びJリーグの某有名クラブで育成と強化に長年携わっていらっしゃる先輩と話をする機会をいただきました。

長年、日本のトップ選手の成長を小学生のころから見守ってきた先輩の視点でも、レアルマドリードの監督たちが子供たちに伝えたかったことにはとても共感できるという話をいただきました。以前、レアルの監督たちが、「俺たちはサッカーをしているんだ。サッカーを子供たちに教えているんだよ」という話をしてくれたことを書きました

この先輩も同じような経験ということで、次のようなお話をしてくれました。

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先輩が育成チームを引き連れて、ヨーロッパの国際大会に出場したときの話です。スコットランドの代表チームが参加していて、そこにはたくさんの父兄の方々が同行していたとのことでした。先輩が率いた育成チームが、1点差で勝ったそうなんですが、マスコミが敗退したスコットランドの代表チームの選手の父兄にインタビューをとったそうです。

レポーター: 「残念ながら日本のクラブチームに負けてしまいましたが、このような国際大会で経験したことは選手たちにとってもとてもいい経験になると思います。ご両親の目からみて、試合はいかがでしたか?」

母親:「試合は負けてしまってとても残念ですが、しっかり子供たちは闘っていたので、とてもいい試合だったと思います。」

レポーター: 「子供は何をきっかけにサッカーを始めたのですか?」

母親: 「私が、男らしく育ってほしかったので、サッカーを勧めました。」

レポーター: 「男らしいスポーツといえば、ラグビー等、他の激しいスポーツもあると思いますが、どうしてサッカーだったんですか?」

母親: 「男のスポーツといえばサッカーでしょう。私の住んでいる街では、男はサッカーをして大人になるんです。ピッチの上は、戦争でしょ?自分のチームのために、勝利のために、ピッチの上で怪我や乱闘を恐れず、闘志むき出しで戦う。そしてその気持ちが強いものが勝つ。男の人生そのものじゃない。」

先輩は、日本のご父兄だったら、「子供になぜサッカーをさせたのですか?」との問いに、

* 運動できない「もやしっ子」になってほしくなかったから
* 健康で、丈夫な体を作ってほしいから
* チームプレーで、友人を増やしてほしいし、チームワークを学んでほしいから

等の答えしか返ってこないんじゃなかな?全然、やっぱりサッカーに対する考え方が違うんだよね。

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この話でも「サッカーだから」という一言に集約されている色々な意味がにじみ出ています。この「サッカーだから」という一言ですが、文化、歴史の違いを大きく感じる言葉で、我々だけではなく、先輩も同じような経験をして同じように感じていたというのはとても興味深いことでした。

「チャレンジキャン」及び「チャレンジキャンプ in スペイン」を通じて、是非、みなさんも「サッカーだから」の意味を感じてみてください。